【No.14】3つのワシントンの彫像

曲概要

「3つのワシントンの彫像」はP・スパーク作曲の吹奏楽曲です。

2015年にワシントンD.C.で開催された高校バンドのための大会のために作曲されました。

その名の通り、ワシントンに存在する3つの彫像をモチーフにした作品です。

この曲の推しポイント!

この曲は9分弱という長さながら三楽章構成となっており、それぞれの楽章にはそれぞれの彫像の名前がつけられています。

 

1楽章はリンカーン記念堂( The Lincoln Memorial)。第16代大統領エイブラハム・リンカーンの彫像です。

リンカーン自身のカリスマ性を表すような、またはリンカーン記念堂の雄大さを表すような。そんな壮大なメロディーから始まります。

そして続く軽やかなメロディーは記念館への毎年300万人を超える来場者の賑やかさを表しています。

その2つが混ざり合って、徐々に静まっていきます。

 

2楽章はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑( The Martin Luther King, Jr. Memorial)。「I have a dream」の演説がいまだに語り継がれているキング牧師の彫像です。

1楽章の静けさを受け継ぐようにゆったりと始まり、やがて雄大なコラールとなります。

多くの楽器が重なり合うことで生み出される分厚い響きのコラールは、キング牧師の演説にも通ずるものがあるのかもしれません。
スパークのコラールってすごい感動してしまいます。ずるいですよね。

 

 

3楽章はデューク・エリントン“アンコール”( Duke Elli ngt on“ Encor e”)。ジャズの巨人、デューク・エリントンの彫像です。

2楽章とは打って変わって終始ジャズ調の曲。エリントンへの敬意を表しているのでしょうか。

どうしてもウィークエンド・イン・ニューヨークを思い出してしまいます笑

ジャズのチューバって最高ですよね。

 

三楽章ともそれぞれスパークの別の名曲を思い出す要素が強いです。

欲張りな人のためのスパーク詰め合わせって感じですね。

 

 

曲情報

曲名:3つのワシントンの彫像

作曲者:P・スパーク

作曲年:2015年

この曲を一言で言うと:見てみたい

演奏歴:なし

(早稲田吹奏楽団での演奏歴:早、フィエスタ・ウィンドシンフォニーでの演奏歴:F)

 

Tuba. T